無くならないものはないは「ない?」
ダイヤモンドは永遠の輝き、とデ○アスはいう。
でもよー、ダイヤモンドなんて炭素の結晶にすぎねぇんだから、
高温に長時間晒して酸素と反応させれば燃えるし、叩けば砕ける
という存在だろうに。
モース硬度10という最高に硬い物質ではあるが、
とはいうものの、永遠とは言わないが人間の命なんかに比べれば
安定した条件下ではどのくらい持つか想像がつかない。
そもそもダイヤモンドは地中で炭化された物質が、かなりの高温と
高圧で長い年月をかけて生成されたものだ。
あー、人造ダイアなんてのもあるねぇ。
え、どっちが長く持つかって?
…放射性同位元素の量に関していうなら、地中で作られた天然物は
膨大な時間をすごしているわけで、放射性改変もへったくれもない
状態にあるんじゃなかろうか。
最も人間が根性入れて炭素12のみを集めて、それを元にダイヤモンド
作れば話は別かもしれない。
でもまぁそもそも炭素12であってすら、その原子そのものが永遠に
存在できるわけではない。
長い年月を経ればいずれはダイヤモンドを構成する原子自体が崩壊する。
構成原子が崩壊するとき、膨大なエネルギーを放出する。
結果、中から崩壊することになるだろう…無論、限りなく永遠に近い
ずっと未来の話である。
まぁその前に酸素と反応したり靭性ないから叩かれて砕かれたり…
ダイヤモンドとしては存在できないかもしれないね。
元素として一番安定しているのは鉛である。
放射性同位元素が核分裂を繰り返す場合、最終的には鉛になってしまう。
とはいえ鉛なんかも酸とかと反応するじゃないかと。
鉛原子が崩壊するまでには10の200乗年という途方もない時間が必要である、
と考えられている。しかし物理的にはやわらかいよな鉛。
酸などとの反応性、イオン化傾向で言うなら一番安定しているのは…金だな。
ほとんどの酸では、塩酸や硫酸ですら金を溶かすことは不可能。
…しかし塩酸と硝酸が手を組んだとき、1+1が2になる以上のことがおきる!
唯一王水(濃塩酸と濃硝酸とを3:1の)でのみ溶かすことが可能である。
あ、でも金なんかもやわらかいよな物理的には。
モース硬度で一番硬い金属はタングステンである。
確か硬度7.5とか。融点は3400度!
現在の用途としては弾や高硬度鋼などに用いられる…
やっぱ伝説の剣かもなこいつこそが…
融点そのものは炭素の方が上だが、酸素などと反応して空気中だと溶ける
前に燃える。タングステン恐るべし。
…タングステンですら、永遠に存在は出来ないけどさ。
およそこの宇宙に、永遠に存在できる物質など存在しない。
最も人間の寿命からしたら想像を絶する時間ではあるが。
その宇宙ですら永遠からしたら一瞬の存在かもしれない。
唯一永遠に存在するのは宇宙を生み出したエネルギーだろうか?
…いやそれだってエネルギーである以上…永遠には…
ということは永遠に存在しうるのは「無」なのだろうか?
でも無はなんか存在したら「なくなる」だろ?
…永遠に存在するものは…あるのかないのかわかんなくなった。
こうして僕はまたどつぼにはまる。
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